小児科 すこやかアレルギークリニック

アレルギー外来紹介

園・学校向けアレルギーサポート

 近年、アレルギーの病気は増えていると言われており、ぜんそくやアトピー性皮膚炎、食物アレルギーはそれぞれ10%弱みられると考えられています。どこの園や小学校でも程度の差はあれ、アレルギーを持つ児の対応を余儀なくされています。
 食物アレルギーはショックを起こし、命を落とす可能性もある病気のため園や学校でも慎重な対応が望まれます。食物アレルギーで大切な役割を果たすはずのアレルギー検査は0〜6の7段階で分けられることが多いですが、2以上は陽性と判断されます。しかし実際のところ2や3でも食べても何ともないことや、逆に蕁麻疹などの症状がみられることもあり、個々のケースで確認するしかありません。その方法が食物負荷試験です。卵アレルギーもミルクアレルギーも年齢とともに症状がみられなくなることが多いため、赤ちゃんの時の除去や制限を続ける必要がなくなることが多いのです。こういう場合に食物負荷試験を行って除去や制限を解除するのが確実な方法です。専門的な検査なので、アレルギー専門医にご相談ください。

 小児ぜんそくも患者数は増えていますが、治療の進歩により入退院を繰り返す子は少なくなりました。時々発作を繰り返すお子さんは現在の治療に見直しが必要かもしれませんし、肺機能検査に異常がないか確認しておきたいとところです。また学校生活において体育の時間などに発作が誘発されることもあり、この運動誘発ぜんそくの対応も必要です。

 乳幼児のアトピー性皮膚炎も保湿剤のほかにステロイド剤を使って、皮膚の状態を安定させるというのが現在の考え方です。
 ステロイドの作用・副作用をキチンと理解した上で正しい使い方をして頂きたいと考えております(下の画像参照)。

治療前 治療7日目
治療前 治療5日目

 いまだに食物が皮膚悪化の諸悪の根源だと考える向きもありますが、必ずしもそうではありません。決してステロイド剤だけに頼り過ぎることなく、日常生活に対する指導も必要になってきます。
 これらの病気の対応において園や学校でお困りのことがありましたら、「お問い合わせ」から質問して下さい。質問が集中した場合は回答にお時間を頂くこともあるかもしれませんが、お答えしたいと思います。

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