小児科 すこやかアレルギークリニック

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カルシウム不足
2015/06/10

いきなりですが、チョウザメの画像を。結構かわいくないですか?。

たまたまいきつけのショップに置いてあり、飼ってみたくなり衝動買いしました(笑)。

昨日、アレルギー検査がミルク6のお子さんにアレルギー用ミルクを用いた負荷試験を行いました。

とても重症なミルクアレルギーのお子さんには、「エレメンタルフォーミュラ」というタンパク成分を分解したアミノ酸のみでできた、アミノ酸乳を用いることになっています。

アレルギー用ミルクは結構安全に使えることは知っていましたが、さすがにミルク6の患者さんに家で試してみるようには言えなかったため、負荷試験で確認しようと思った訳です。

結果は、200mlを完食できました。クラス6ですと、乳製品は一切除去となることがほとんどですが、アレルギー用ミルクは使えることが確認できました。上手に使えば、カルシウム不足には陥らなくて済みそうです。

子どもの場合、カルシウムをこれくらい摂って欲しいという目安があり、アレルギー用ミルクを使わないミルクアレルギーの児は、カルシウム摂取量がその半分程度であったというデータがあります。多くの親御さんがカルシウムの大切さはご存知でしょうから、これは一大事です。

なお、同じ研究で、ミルクアレルギーでも、アレルギー用ミルクを使っていればカルシウム不足を補えたということが分かっています。

赤ちゃんは、ミルクとして飲めばいいと思います。ただ、卒乳したあとのお子さんの場合も使った方がいいと考えています。アレルギー用ミルクを用いれば、シチューなどの一般的に乳の入っている料理の代用品を作ることができるからです。もちろん、牛乳の代わりとして飲むこともできます。

ミルクアレルギーのお子さんに対応するよう作られている訳ですが、ミルクがクラス6の子に安全に飲ませられるアレルギー用ミルクって凄いなって改めて思いました。

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