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先生
2017/01/16
「先生」と言ったら何を思い浮かべるでしょうか?。

森昌子なんて言われたらどうしようって感じです(笑)。一般的には、教師、政治家、弁護士、それと医師でしょう。

私は医師しか経験がないため、他の職種のことはよく分からないのですが、知っている範囲で比べてみたいと思います。

教師は公務員であることが多いそうです。子どもに教育を施すのですから、多かれ少なかれ子どもの将来に影響を及ぼすのではないでしょうか?。やり甲斐もあると思いますが、その一方でイジメなども含みますが、子ども達のいろんなことを把握していなければならず、モンスターペアレンツといった保護者にも対応せねばならず、何かとストレスの大きい職業だと思います。

何かしら問題を起こせば、懲戒免職になり得ますし、能力的に問題があると判断された場合、辞めさせるシステムってありますよね?。他の職業と比べて、結構厳しいのかなと思っています。

政治家も〇〇先生って呼ばれますよね?。端から見ていると、政治家に有利な法律も多く、やりたい放題っていう風にも見えたりしますが、4年なり6年で選挙があり、落選したら“ただの人”になってしまいます。それなりに日々努力していないと、有権者にそっぽを向かれてしまいます。

弁護士に関しては詳しくありませんが、依頼が来なければ話になりません。法廷で勝たねばならず、やはり勉強が不可欠でしょう。能力が劣れば、淘汰されてしまうのではないでしょうか?。

今度は医師の場合です。医師は政治家と違い、選挙もありません。基本的には永久ライセンスでしょう。

私であれば、小児科専門医とアレルギー専門医の資格を持っています。どれも5年間で学会に参加した証拠のカードを何ポイント分集めて、提出すれば資格を更新できます。更新には、試験がある訳でもなく、場合によっては学会の受付でカードだけもらい、学会で勉強してこない不心得者もいるようです。

街には「内科・小児科」って看板も多く目にしますが、これは内科の医師が小児科もちょっとみていますよという案内です。内科専門医の資格はお持ちなのでしょうが、小児科専門医の資格は持っていないでしょう。にもかかわらず、多くの親御さんが子どもを連れていっています。また普通の小児科にしても、アレルギー専門医の資格を持っていなくても、アレルギーの相談をしています。

つまり、小児科やアレルギーの専門医の資格はなくても診療はできます。多くの親御さんの場合、子どもが病気になれば、医師であれば誰でもいいから診てもらっている、という感じでしょうか。

確かに開業医は、患者さんが大勢押し掛けるので、診療には体力を消耗します。学会に行く気力もなくなるかもしれないし、都会だと休診にすれば、他院に患者を取られてしまうかもしれないので、おちおち休診にもできないと思う医者は少なくないようです。

日々精進している医師と、何となく生きている医者との間には、とても大きな実力の差が存在します。医療は、良心的に時間をかければ、効率は悪くなり、利益も減ります。ですから業務的に患者の言葉を遮り、時間をかけないようにすると効率も上がってしまう訳です。

医療というと、病気を治すのが目的なのですが、治らない方が何度も受診してくれて、儲かります。テキトーに診療している、モラルの低い医者って結構多いと思います。何が何でも治ることにいい意味で執着している医師って見かけない気がします。

明らかに金儲けのモラルの低い医師も私の地元にもいますが、公務員でもなく、辞めさせるシステムもありません。政治家のように選挙もないため、安穏と暮らすことができる、唯一の“先生”と言えるのではないでしょうか?。

もちろん立派な先生もいて、日々努力されており、尊敬に値するのですが、その一方で医師というライセンスを持っているだけで、やりたい放題の医者も多く、誤診をしたり、必要のなさそうな点滴をしたり、薬を出したり、金稼ぎに明け暮れている人もいます。

医師と言うと、全面的に信頼してしまう人が多いでしょうが、私は信頼できる同業者ってあまりいないんですよね。学会に行けば、会えるくらいです。

いまかかっている医師が、自分のお子さんを健康を任せるに値するのか、立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか?。

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