小児科 すこやかアレルギークリニック

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全国学会にこだわる
2017/02/20
私の方針として、全国レベルのことをやるというものがあります。

食物アレルギーに関してはそれなりにこだわっており、負荷試験では開業医でもこれくらいのことはできるし、やってもらわないと困るという発表をしています。

専門病院の先生は「紹介してください」と言いますが、どんなに重症で、専門病院にかかっている患者さんも最初は近くの開業医にかかっていたはずです。開業医が初期対応を誤ったと言えるのかもしれません。

かなりの数の開業医が負荷試験をやっておりませんので、負荷試験の適応すら知りません。よくも平気に「負荷試験どころじゃない」と言いますが、私に言わせれば、ほとんどが負荷試験の適応です。

やはり開業医の教育は必要です。日本の第一人者達は、開業医の教育には積極的でなく、私はその辺も全国規模の学会で主張しています。全国規模の学会でないと、同じ土俵に上がれないからです。

昨日も、東京で食物アレルギー研究会がありました。朝5時半前に家を出て、帰りは夜の10時でした。5時半と言えば日頃は爆睡の時間帯なので、寝不足のまま学会会場にいき、やはり発表は緊張はします。ずっと出番を待ち、それまでは他の先生の発表を聞き、勉強します。帰りの電車では疲れ果てていました(汗)。日々、一生懸命診療し、折角の休みをこんな感じで過ごしては、もったいないという気持ちもあります。

ただ、第一人者の先生はやや開業医を低く見ている傾向があります。そりゃ、どうしようもない医者は沢山います。しかし、第一人者の指導不足で、やり方が分からずに、「やり方を教えてもらえさえすれば...」という真面目な小児科医も少なからずいます。

全国学会で、開業医でもできる、リスクを下げた安全な負荷試験を提案し、私は実際に実践している訳ですから、説得力はあるでしょう。それが向上心のあるドクターに役立ってくれたらという思いもあります。今回は、ナッツ類、ソバ、魚介類でも慎重にやれば、負荷試験は可能であるという発表をしてきました。

今回、疲れ果てて帰ってきて、「発表はもういいかな」と思ったのですが、その一方で来年の発表ネタが浮かんできました。また発表してしまいそうです(笑)。

開業医の立場向上のために、わずかながらでもお手伝いができたらと思っています。

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