小児科 すこやかアレルギークリニック

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信じたいのでしょうが
2017/12/14
この場で、アトピー性皮膚炎が小児科医や皮膚科医によって“乳児湿疹”と「誤診」されていることが多いと繰り返しています。

もう診断できない、いい加減な医者は本当にダメ医者だと思っています。近隣ですと、多くは当院に逃げてこられるようです。結局、責任を持って診ようとしていないし、自分のところに来なくなるため、自分が“乳児湿疹”を治した気になっているのでしょうね。最悪です。

それと同じくらい多いのが、ぜんそくを“風邪”と言っている医者。風邪薬が効いていないから、「風邪じゃないんじゃないか」と思うべきは医者なのに、患者さんの方がその医者に見切りをつけて、当院に逃げてきています。

同様に、自分が治した気になって、延々と「誤診」を繰り返している医者がいかに多いか。患者さんの症状を良くすることを最優先にしていたり、向上心を持っている医者が、世の中にはとても少ないと感じさせられます。人間不信、医者不信になってしまわない方がおかしいくらいです。

昨日、薬のメーカーがシングレアという薬のパンフレットを持ってきました。パンフレットの表紙に2001年に発売になったと書いてありました。もう16年にもなるんですね。

シングレア発売の1年前、オノンという薬が発売されました。つまり、2000年ですね。シングレアもオノンもロイコトリエン受容体拮抗薬という、軽症ぜんそくの特効薬的な位置づけになっています。いまではそれぞれにジェネリック医薬品も出ており、選択肢が増えています。

当時の小児ぜんそくのガイドラインには、軽症のぜんそく患者さんに「抗アレルギー薬」を使うとしか書いてなく、オノンやシングレアは選択肢のひとつという位置づけでした。

そんな中、私はオノンやシングレアしか使いませんでした。何故なら、効果が歴然だったからです。なので、もう17年間、ロコイトリエン受容体拮抗薬を“愛用”しています。

最近は、アトピー性皮膚炎の早期発見・早期治療に心を砕いていますが、ずっと以前からぜんそくの早期発見にチカラを入れ、有効な薬を処方し続けてきました。

今では、多くの小児科医もこれらの薬を使い、処方したことがない医者はいないんじゃないかというくらいポピュラーな薬になっていますが、誰が診ても分かるようなぜんそく患者に使われているだけで、軽いと“風邪”とか“気管支炎”なんて言われているようです。

私はアレルギーの専門医の資格をとる前から、長引く咳をどうしたら改善できるか取り組んできましたが、こうやって発売日をみてみると、アレルギーに関心のない医者は、当院よりも15年以上遅れた診療をやっている訳です。

患者さんは、医者のいうことを“信じている”、いや“信じたい”のでしょうが、これが現実です。

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