小児科 すこやかアレルギークリニック

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もったいない
2022/02/15
食物アレルギーは、経皮感作によって起こると考えており、アトピー性皮膚炎の存在がとても重要です。

この分野で他をリードする成育医療研究センターのデータの中で、生後3、4ヶ月の“湿疹”よりも生後1、2ヶ月での“湿疹”が食物アレルギーに対する影響が大きいというものがあります。

もう何年も前に発表されていて、非常に大切なことを教えてくれていますが、これに対するアプローチがほとんど進んでいないように感じています。

どういうことかと言いますと、生後1、2ヶ月の“湿疹”を見極め、治療することで経皮感作を抑えられないか?という議論が他の施設からほとんど出てこないように感じています。

個人的には、経皮感作を受けても、早期から食べさせれば食物アレルギーはほとんど治ると思っていますが、経皮感作を減らす努力はとても重要だと考えており、当院は経皮感作を減らし、早期摂取という二本立てでより減らす努力をしているつもりです。

“湿疹”と書きましたが、アトピー性皮膚炎の皮膚症状は生後1、2ヶ月から出てくることが多く、発症したての状態では典型的な所見を呈さず、アトピー性皮膚炎と診断するのが難しいです。しかし、難しいけれど、非常に重要なことなので、アトピー性皮膚炎の早期発見、早期治療は心掛けるだけの大きな価値があると考えています。

その動きが、学会全体から見えてこないように感じます。その理由は簡単だと思っていて、専門病院には生後1、2ヶ月の“湿疹”の赤ちゃんがあまり受診しないからだと思います。

要は、大事なところが、クリニックの小児科医や皮膚科医が担当することで、敢えて言えば見逃されているように感じます。非常にもったいないことだと思います。

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