小児科 すこやかアレルギークリニック

病院からのお知らせ

病院からのお知らせ

7月の勉強会のお知らせ
2009/07/08
7月25日(土)14時から行いたいと思います。

先日、本屋に行ったら「子どものアレルギーのすべてがわかる本」という本を見つけました。書いているのは、小児アレルギーの分野では第一人者の海老澤先生という先生です。

この本は1.アレルギーマーチ、2.アトピー性皮膚炎、3.食物アレルギー、4.ぜんそく、5.いろいろなアレルギーといった5部構成となっています。

内容は盛り沢山なので、2回に分けようと考えています。今回は1.アレルギーマーチと2.アトピー性皮膚炎についてお話ししたいと思っています。

第1部では、アレルギーの仕組み、アレルギーマーチ、アレルゲン、検査法共通の治療法、免疫療法、生活改善などについて触れています。第2部ではアトピー性皮膚炎の症状、診断基準、治療法といった構成になっています。

本屋に並んでいるアレルギーに関する本は、どこまで正しいのやらといった本があるのも事実です。しかし、今回取り上げる本は、私がよく言っている医学点根拠(EBM)に基づいた内容で、しかも一般の方に分かりやすく書いてあるように思います。だからこそ、この本を取り上げようと考えました。

第1部の中で診療科選びについても触れられています。導入の部分には「かかりつけ医にみてもらうだけでは、なかなか改善しないことも少なくない」と記載されています。一昨日や昨日、私の書いてことと一致していると思います。

結論としては、小児科をベースにしたアレルギー専門医を探した方がいいとアドバイスされています。アレルギー専門医の探し方は、日本アレルギー学会のホームページから調べることができるとしています。上越地方では私だけ、中越を含めても2人しかいいません。

近々触れようと思っていましたが、先日下越の某市から転居して来られた患者さんが当院を初診されてました。ぜんそく、アトピー、食物アレルギーがありましたが、独自の治療法が行われており、診断も治療も適切とは言い難い対応がなされていました。医学は科学なんですから、なぜEBMに沿った治療を行わないんだろうと悲しくなりました。専門医に紹介して欲しいケースでした。

こうなったら患者さんが勉強して、医師を選ぶことも必要になってくると思います。嫌な言い方かもしれませんが、お子さんを守るためには必要な手段と言えるだろうと思います。昨日の話ではないですが、点滴をしない治療と点滴を繰り返す治療、お子さんのためにどちらを選びますか?。

いずれにしましても、患者さんにはアレルギーの基本を学んで頂き、アレルギーという慢性疾患への対処を適切に行って頂きたいと思います。当院かかりつけでなくても大丈夫です。一緒に勉強していきましょう。

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